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原色 貝・化石図鑑


by kasekizukan

ホホジロザメ

 ナショジオのTVで、獲物を狙って豪快にジャンプするホホジロザメを見たことがある。体長が数メートルにもなる巨体が、水しぶきをあげ軽々と宙を舞うのである。
 人食いザメとして知られる巨大ザメだが、世の中のイカレたキチガイともが巻き起こす殺人事件で、亡くなる人の数のほうがよっぽど多いことだろう。海の食物連鎖の頂点に立つこのサメも年々数が減っていると言う。
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 歯高55mm、このクラスとしては大きな方だが、これで体長はおそらく6mを超えたであろう。更新世中期の当時の関東沿岸域には、ホホジロザメを先頭に、イタチザメ、アオザメ、メジロザメ、ワニザメ、カグラザメが回遊し、陸にはムカシマンモスやムカシジカ、イノシシやタヌキ、鰭脚類なども群れをなしていたことだろう。
余談だが、この程度を見つけるには最低50回は通うはめになる。私の場合、電車とバスで往復5千円。単純に二十五万円だ。しかし、なんと最初の一回で見つける族もいる。しかし、最初の一回で見つけてしまうと、それこそ麻薬と同じである。終わりのないサメ蒐集の道へとのめりこんでいくのである。
by kasekizukan | 2011-01-17 22:23 | サメの歯