Neputunea satoi
2009年 10月 21日
一年ぶりに訪れた追戸層で、手厚い歓迎を受けた。それは、地層から螺塔を突き出したNeputunea satoiであった。最初は、どうせ残り半分か口の部分が割れて無いのだろう。とたかをくくっていたが、自宅でクリーニングしていくと、どんどんと大きくなり、高さ8cmの殻口まで見事に保存されたNeputunea satoiが登場した。
これはもともと秋田県の尻高層から記載されたものだが、他のエゾボラ類と違うところは、太く美しい螺肋とその殻のぶ厚さだろう。どういって表現しようか。現生種サカマキエゾボラの右巻きと言ったほうが皆さんにはわかりやすいだろうが、いずれにせよ現生個体に類似するエゾボラ類は存在しない。ただ、エゾボラ類としては、かなり奇抜なスタイルの殻をもった個体であることに違いはない。茂庭は多産する多種のイタヤガイ類により、細かな層準が決められてきたが、このNeputunea satoiの産出もまた興味深いものである。
これはもともと秋田県の尻高層から記載されたものだが、他のエゾボラ類と違うところは、太く美しい螺肋とその殻のぶ厚さだろう。どういって表現しようか。現生種サカマキエゾボラの右巻きと言ったほうが皆さんにはわかりやすいだろうが、いずれにせよ現生個体に類似するエゾボラ類は存在しない。ただ、エゾボラ類としては、かなり奇抜なスタイルの殻をもった個体であることに違いはない。茂庭は多産する多種のイタヤガイ類により、細かな層準が決められてきたが、このNeputunea satoiの産出もまた興味深いものである。
by kasekizukan
| 2009-10-21 18:32
| 貝化石